それでは展示物ですが、順路通りに紹介してゆくと、まず「パンタグラフと架線の構造」がありました。ここでは目の高さ数メールくらいに架線が張ってあり、ボタン操作によって上げ下げできるようになっていました。
「踏切遮断器と警報器・特殊信号発光器・三現示信号機・高速度遮断器他」でも、ボタン押すことで遮断器を閉める動作や、警報機を作動させることができました。私にはイマイチよくわかりませんでしたが、ほかにも電気関係の部品がいくつか並んでいました。電気関連の部品を中心としたVTRの放映もあり、視覚的にわかりやすい展示となっていました。
「大パノラマ鉄道Nゲージ模型運転会」のコーナーは、4.5×3.0メートルという模型のレイアウトが展開されており、また模型の運転が、本物の800形や8800形の運転台で運転できるとあって、子どもさんが順番に並んで、模型の運転を楽しそうに行っていました。
そのとなりの「旅行業PRコーナー」・「下総興業(SK SHOPをやっている会社)売店」では、鉄道グッズをはじめ、各種チケット、飲みもの、食べもの、お菓子などが販売されていました。
「一体圧延車輪と防音リング付車輪」の場所では、8900形などに使用されている車輪が展示されていました。ハンマーが貸し出されていて、その防音度を確かめることもできました。
かつて、京成から譲渡され新京成で活躍した100形の台車「ST17A台車」も展示されていました。さらに、新京成が全通する前線路敷設工事の際に使われ、全通後はずっと放っておかれていたトロッコの復元されたもの「97式貨車」も展示されていました。展示場所が工場であるため、ヘルメットを借りてそれらを下から見ることもできました。
奥のスペースは「子供広場」となりました。テニスボールで的を射抜くストラックアウトなどもあり、結構列ができていました。また、そこは「チビッコ鉄道クイズ会場」にもなり、子どもさんたちが楽しそうに遊んでいました。
今年は、さらに奥の車体工場が開放されており、「ミニ電車の運転」
が行われました。ミニ電車は、8900形をデザインしたもので、運転席に新京成のマスコット「しんちゃん」を座らせるなど凝った造りになっていました。ここが一番人気で、車体トラバーサー(ここにも「K’SEI GROUP」ステッカーが貼ってありました・・・)上に長い列ができ、1時間待ちなんて時もありました。ちなみに、ミニ電車の運転は車体工場内の6両分のスペースを使って行われ、残りのスペースにはおそらく重要部検査入場中の8800形8895、8896(元アートトレイン2000)が置かれていました。
検修場内広場では、沿線の中学生による「吹奏楽演奏会」が行われました。こども向けの歌やヒット曲を中心に演奏されていて、いろいろな人が楽しめるものとなっていました。
「懐かしの車両写真展」のコーナーでは、現在は走っていない過去の車両の写真が展示されていました。
その反対側のスペースでは、「HO模型の走行と展示」が行われていました。昔の車両の模型展示のほか、8900形・8800形の模型(ともに8両編成)が実際に走っていました。
「車輪転削盤(輪軸にて実演)」では、今年も車輪のみが置かれていて、時間を決めて転削していました。
「パソコンによる電車運転体験とホームページの紹介」のコーナーでは、鉄道シミュレーターが自由にできるようになっていたほか、ホームページを見ることができました。
その後ろでは、昔の新京成の紹介VTRが放映されていたほか、広報誌「CiaO」のバックナンバー展示が行われていました。バックナンバーで在庫のあるものは配布されていました。
「電車の戸閉機(操作体験)」では、実物大の扉部分が設置されており、車掌になった気分で、戸閉、再開閉を体験することができました。なお、午前中建物の外では、8800形8881〜8888が洗車をしており、普段見られない、白い泡のついた車両を見ることができました。
「8502編成イベント車両展示と記念撮影」
のところでは、8000形8501〜8502の車内が休憩場所となっていました。また、先頭車の部分では運転室に入れてくれ、記念撮影もできるようになっていました。抵抗制御車両であるためか、車両の周りはロープが張られ、特に抵抗器の前には長机が置かれさわれないようになっていました。
その横では、「アートトレインの展示 8864編成」が行われていました。これは、8800形8857〜8864を利用したもので、車体の側面に1車両あたり8枚の、特殊フィルムに印刷された絵画が貼られているものです。
深夜本線上を移動して保線の作業を行う「モーターカーの体験乗車」も行われていました(モーターカーにも「K’SEI GROUP」ステッカーが貼ってありました・・・)。今年は約40mを1往復走らせていました。時間帯によっては列ができていました。
「車両部品展示&販売」のコーナーもありました。展示は方向幕表示器やマスコンで、マスコンは自由にさわれるようになっていました。販売品には、新京成の車紋入りオリジナルキーホルダーをはじめ、シール、車内部品などがありました。特に目立ったのが、一世代前の路線図(車内のドア上にある紙製のもの)で、サイズが大きいので結構目立ちました。オークションもやっていたようですが、気づいたころにはなくなっていました・・・。
「鉄道グッズ等販売」では、今年は秩父鉄道と銚子電気鉄道がブースを設けていました。秩父鉄道では、パンフレットの配布や、記念切符をはじめ秩父の特産品(漬け物など)まで販売していました。銚子電気鉄道も同様で、ぬれせんべいが特に売れていました・・・。
また、「レールの変遷・軌道の構造・信号」の展示もされていました。実物を目の前で見ることができたので、なかなか貴重でした。
「807号運転台(シミュレーション)」は、廃車された800形の先頭車、807の運転台部分を切断して、さらにモーターを接続して運転体験をしてもらおうというものでした。運転状況に応じて、前面のプロジェクターにより車窓が映しだされていました。
出入り口近く屋外では「SKカード販売」がありました。在庫のあるものについて過去のSKカードも販売されていました。また、もう既に有効期限切れとなった紙製の記念乗車券も売られていました。見学記念のスタンプを押すコーナーもありました。
最後に「新形式バスの体験乗車」で、ノンステップバスが展示されていました。このバスは、松戸営業所のいすゞ車、I−805でした。車内が開放されていて、運転席に座れたり、車高を低くできたりしました。また、「バス部品展示&販売」も行われ、バス共通カードをはじめ部品も販売されていました。